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シャルロット・コルデー マスター、 こちらにいらっしゃったのですね。 夏洛特·科黛 御主, 你在这里啊。
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選択肢 1:シャルロット! 选择项 1:夏洛特!
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シャルロット・コルデー はい、あなたのシャルロットです。 夏洛特·科黛 是的,你的夏洛特。
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シャルロット・コルデー ふふふ、その期待に満ちた表情……。 もちろん、ご期待通りですよ。 夏洛特·科黛 呵呵,瞧你那充满期待的表情…… 当然,正如你期待。
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シャルロット・コルデー ……。 ……。 夏洛特·科黛 ……。 ……。
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シャルロット・コルデー はい、こちらショコラです。 夏洛特·科黛 来,这是巧克力。
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選択肢 (男性御主) 1:ありがとう、嬉しいよ 选择项 (男性御主) 1:谢谢,我很开心哦
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選択肢 (女性御主) 1:ありがとう、嬉しい 选择项 (女性御主) 1:谢谢,我好开心
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シャルロット・コルデー いえいえ。 夏洛特·科黛 不用不用。
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シャルロット・コルデー ……それでは失礼しますねー。 夏洛特·科黛 ……那么我先走了。
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選択肢 1:さてと……! 选择项 1:好……!
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選択肢 1:すごく美味しい……! 选择项 1:太好吃了……!
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選択肢 1:? 选择项 1:?
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シャルロット・コルデー ……バレンタインデー。 夏洛特·科黛 ……情人节。
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シャルロット・コルデー 大丈夫、お菓子作りは慣れたものです。 スタンダードに、丁寧に作れば問題ありません。 夏洛特·科黛 没关系,我已经习惯了做点心。 规矩、细心地做就没问题。
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シャルロット・コルデー ただ…… 夏洛特·科黛 只是……
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シャルロット・コルデー ライバルが……多い……! 夏洛特·科黛 竞争对手……好多……!
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シャルロット・コルデー 多過ぎです、マスターさんの糖質摂取にも 限度というものがあります! 夏洛特·科黛 太多了,御主的糖分摄取 也是有限度的!
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シャルロット・コルデー トーナメントで一人に絞った方がいいのでは。 夏洛特·科黛 举行比赛选出一个人不更好吗?
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シャルロット・コルデー ……。 ……。 夏洛特·科黛 ……。 ……。
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シャルロット・コルデー ダメです。 勝てるビジョンが全く思い浮かびません。 夏洛特·科黛 不行。 脑海完全浮现不出能赢的景象。
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シャルロット・コルデー 不意打ちアリなら……。 いえ、やっぱりダメです。 夏洛特·科黛 如果能够偷袭的话……。 不,果然也不行。
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シャルロット・コルデー 逆に不意打ちを食らって負ける以外の ルートが見当たらない……。 夏洛特·科黛 只有反过来被偷袭而输掉 除此之外找不到别的路子了……
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シャルロット・コルデー こうなれば……せめて、せめて一分の隙もない、 完璧なショコラを。 夏洛特·科黛 这样的话……至少,至少要做出没有任何缺陷, 完美的巧克力。
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シャルロット・コルデー 素人なりに美味しいかな? とか。 素人とは思えないほど美味しい! とか。 夏洛特·科黛 只好做出绝不能有“从外行人角度说算是美味吧?” 或者“想不到是外行人所做的那般美味!”
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シャルロット・コルデー そういう余分な了見が一切ない……。 夏洛特·科黛 那种多余的想法的……
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シャルロット・コルデー プロでも顔負けするレベルの ショコラを作るしかありません! 夏洛特·科黛 哪怕是专业也自愧不如的水平 的巧克力!
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……一ヶ月前。 ……一个月前。
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シャルロット・コルデー ええと……基本レシピはこれで……。 後は砂糖の分量を……。 夏洛特·科黛 嗯……基本食谱就这样…… 之后把握糖的分量……
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シャルロット・コルデー 砂糖を控えめにするのは、 かえってマズい、と……。 夏洛特·科黛 你说糖放得少了, 反而很难吃……
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シャルロット・コルデー ありがとうございます! 夏洛特·科黛 谢谢!
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シャルロット・コルデー ……むぐ、むぐ、むぐ。 夏洛特·科黛 ……嗯,嗯,嗯。
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シャルロット・コルデー プロ寄りアマチュアレベル……かな。 まだまだ、これじゃ全然だ。 夏洛特·科黛 趋于专业的业余水平……吗? 还没,这还完全不行。
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シャルロット・コルデー はあ……。 夏洛特·科黛 哈……。
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———わかっています。 わかっているのです。 ——我知道。 我是知道的。
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普通の味でも、あの人は満足してくれる。 喜んでくれる。 即使味道普通,那个人也会满足。 也会高兴。
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贈ってくれたことが嬉しいのだから、 味なんて関係ない。 因为收到礼物就是件开心的事, 与味道什么的没有关系。
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……それは、多分本当のこと。 ……那,或许没有错。
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神のような偉大さも、鬼のような力も、 英雄のような気高さも。 无论神一般的伟大,还是鬼一般的力量, 或者是英雄一般的崇高。
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わたしには、存在しない。 我都不具备。
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だから、これはわたしの純粋なエゴイズムだ。 豪華さでも、実力でも敵わないのだから。 所以,这只是我纯粹的自我主义罢了。 因为不管比豪华程度,还是实力,我都比不上的。
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せめて、精一杯やった証だけは——— あの人の心に、刻みつけたいのだ。 至少,我只想把尽全力做的证明—— 镌刻在那个人心中。
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シャルロット・コルデー できた…………! 夏洛特·科黛 做好了…………!
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深呼吸。 深呼吸。
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心臓の音はどんどん高鳴っていく。 緊張で顔が強張ってないだろうか。 心跳声不断地变剧烈。 该不会紧张到整个脸都僵住了吧。
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ある意味で、マスターの優しさは鏡にも似ている。 某种意义上,御主的温柔也像一面镜子。
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善人であれ悪人であれ、 その生き方が尊敬できるものであれ、できないものであれ。 无论好人还是坏人, 他们的生存法则该不该尊重。
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そういうものなのだ、 と飲み込んでいる。 我知道这些 都不过如此。
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……それは、わたしにはできないことだ。 認められない英雄がいる。認められない存在がいる。 ……那是,对我来说做不到的事。 有我无法认同的英雄,有我无法认同的存在。
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そして誰より、わたしはわたし自身が、 本当に嫌になるほど認められない。 而且比起任何人,我无法认同这些东西 到真心讨厌我自己的地步。
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贈り物を受け取ってくれるだろう。 喜んでくれるだろう。 那个人会收下礼物吧。 会很高兴吧。
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でも、それだけでは嫌だった。 サーヴァントのわたしを認めてくれる、唯一のひとに。 但,我不愿仅仅这么想。 我还想给唯一认同身为从者的我的人,
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一生忘れられないほど、 美味しいものをあげたかった。 美味到 一生都不会忘记的东西。
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シャルロット・コルデー マスター、 こちらにいらっしゃったのですね。 夏洛特·科黛 御主, 你在这里啊。
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シャルロット・コルデー ……。 ……。 夏洛特·科黛 ……。 ……。
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シャルロット・コルデー (ささっ) 夏洛特·科黛 (沙沙)
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シャルロット・コルデー (ぴとっ) 夏洛特·科黛 (咚)
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『すごく美味しい……!』 『太好吃了……!』
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それはとても。 とても———感動に満ち溢れた声、だった。 那是非常。 非常——充满感动的声音。
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シャルロット・コルデー (やった…………やった!) 夏洛特·科黛 (太好了…………太好了!)
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その言葉に感動して、テンションが上がりまくって、 何かひどく暴力的な気分になって。 为那句话感动,情绪就一个劲地高涨, 就有某种暴力的情绪。
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———思わず、壁を殴った。 ——不知不觉,就锤了下墙壁。
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そんな自分をかなりバカだと思うけれど、 少し好きになれたのは確かである。 虽然我感觉那样的自己真是犯傻了, 但也确实有点喜欢上了。
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